仕訳の4ステップをイラストで解説!
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貸借対照表と損益計算書を作るためには、毎日のお金に関する取引を記録する必要があります。
簿記では、仕訳(しわけ)という方法を使って、毎日の取引を分かりやすく記録します。
簿記では、資産・負債・資本・収益・費用が増減する行動を「取引」と言います。
例えば、「商品を仕入れる」という行動は、現金などの資産が減るので「取引」です。
一方、「アパートを借りる契約をする」という行動は、一般的には取引ですが、
資産・負債・資本・収益・費用は増減しないので、簿記では「取引」として扱いません。
例題
ペンタ社は、椅子を現金1,000円で購入した
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品 | 1,000 | 現金 | 1,000 |
仕訳では取引を借方、貸方の2つの側面に分け、上記のように図式化して記録するのです。
では、どうしてこの仕訳になるのか、仕訳の4ステップで確認しましょう!
仕訳の4ステップ
ステップ① 取引を2つの増減に分ける
「椅子を現金1,000円で購入した」なので・・・次のようになります。
<ステップ①>
- 椅子の増加
- 現金の減少
ステップ② 勘定科目に置き換える
仕訳では勘定科目を使います。
問題文と解答をよく見て下さい。
椅子が『備品』に変わってます。
現金は『現金』のままです。
椅子、机などの事務用品
⇒ 勘定科目は『備品』
現金、小切手などすぐに換金できるもの
⇒ 勘定科目は『現金』
と決まっているからです。
<ステップ②>
- 椅子の増加 ⇒ 『備品』の増加
- 現金の減少 ⇒ 『現金』の減少
ステップ③ 勘定科目が、資産・負債・資本・費用・収益のどれかを考える
『備品』も『現金』も「あると嬉しいもの」なので資産です。
<ステップ③>
- 椅子の増加 ⇒ 『備品』の増加 ⇒ 資産の増加
- 現金の減少 ⇒ 『現金』の減少 ⇒ 資産の減少
ステップ④ 左、右を考え、勘定科目と金額を記入する
ここは少し難しいですが、とても大切です。
これから数十時間の勉強する上での「最も大切な知識」なので必ず理解して下さい。
まず、前に学習した貸借対照表、損益計算書を思い出して下さい。
仕訳で左右のどちらに記入するかは、これらの表(貸借対照表と損益計算書)と密接に関連しています。
資産・負債・資本・費用・収益が「増加」した場合
⇒ これらの表と「同じ側」に記入します。
資産・負債・資本・費用・収益が「減少」した場合
⇒ これらの表と「反対側」に記入します。
<ステップ④>
- 椅子の増加 ⇒ 『備品』の増加 ⇒ 資産の増加 ⇒ 左へ
- 現金の減少 ⇒ 『現金』の減少 ⇒ 資産の減少 ⇒ 右へ
「1,000円で購入した」ので記入する金額は1,000です。
ステップ①~ステップ④で解答にたどり着きました!
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品 | 1,000 | 現金 | 1,000 |
最後に、問題文と解答を見ておきましょう。
椅子を現金1,000円で購入した
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
備品 | 1,000 | 現金 | 1,000 |
仕訳について十分理解できましたか?
簿記の最重要分野なので、不安がある場合はしっかり復習しておいて下さい。
- 仕訳は次のステップで行います。
- ステップ① 取引を2つの増減に分ける
- ステップ② 勘定科目に置き換える
- ステップ③ 勘定科目が、資産・負債・資本・費用・収益のどれかを考える
- ステップ④ 左、右を考え、勘定科目と金額を記入する
理解度に応じて、ふせんの色を変更しましょう。
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